「腰が痛くて一歩も歩けない…」その辛い症状に、一体何が起きているのか不安を感じていませんか?腰痛で歩けないほどの激しい痛みは、日常生活を大きく制限し、精神的にも大きな負担となります。この状態を放置すると、症状が悪化し、さらに長引いてしまう可能性もあります。この記事では、ぎっくり腰のような急性腰痛から、坐骨神経痛、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、さらには筋肉や筋膜の炎症まで、腰痛で歩けなくなる主な原因を徹底的に解説します。ご自身でできる対処法や注意点を知ることで、まず今ある痛みに適切に対処できるようになります。そして、整骨院でどのように根本原因を見極め、骨盤矯正や姿勢改善を含む施術を通じて、つらい腰痛を根本から改善し、再発を防ぐための生活習慣まで詳しくご紹介します。あなたのその辛い腰痛は、適切な原因究明と整骨院での専門的なアプローチ、そして日々のケアによって、再び快適に歩けるようになる道筋が見えてくるでしょう。
Contents
1. 腰痛で歩けないその辛い症状について
「腰が痛くて一歩も前に進めない」「立ち上がるだけでも激痛が走る」
このような経験は、想像以上に辛く、日常生活を大きく制限してしまうものです。腰痛で歩けないという症状は、ただの腰の痛みとは異なり、身体だけでなく精神的な負担も伴います。私たちは、その辛さに寄り添い、具体的な症状や放置した場合のリスクについて詳しく解説していきます。
1.1 どんな時に腰痛で歩けなくなるのか
腰痛で歩けなくなる状況は、人それぞれですが、多くの場合、特定の動作やタイミングで激しい痛みが現れます。例えば、以下のような時にその辛さを感じることがあります。
- 朝、ベッドから起き上がろうとした時に腰に鋭い痛みが走り、身体を動かせなくなる。
- 長時間座っていた状態から立ち上がろうとした時に、腰が固まったように感じて動けない。
- 急に振り返ったり、かがんだりした瞬間に「ギクッ」という感覚と共に、その場に立ち尽くしてしまう。
- 歩き始めて数歩で腰に重い痛みが広がり、足を引きずるようにしか歩けなくなる。
- 安静にしている時でも、特定の体勢になると腰に激しい痛みが走り、動くことが困難になる。
このような痛みは、日常生活のあらゆる場面に影響を及ぼします。着替えをする、顔を洗う、食事の準備をする、仕事のために移動するなど、これまで当たり前に行っていた動作一つ一つが、計り知れない苦痛を伴うものへと変わってしまうのです。時には、腰だけでなく、お尻や足にかけてのしびれや痛み(放散痛)を伴うこともあり、それがさらに歩行を困難にさせる原因となることがあります。
1.2 放置するとどうなるのか
「そのうち治るだろう」と腰痛を放置してしまうと、一時的な症状が悪化し、より深刻な状態へと進行してしまう可能性があります。腰痛で歩けないほどの症状を放置した場合、次のようなリスクが考えられます。
| 症状の進行 | 具体的な影響 |
|---|---|
| 痛みの慢性化 | 一時的な急性腰痛が、常に痛みを抱える慢性腰痛へと移行し、日常的に腰の不調を感じるようになります。 |
| 姿勢の悪化 | 痛みを避けるために不自然な姿勢をとるようになり、それがさらなる腰への負担や、肩こり、首の痛みなど他の部位の不調を引き起こします。 |
| 活動量の低下 | 痛みのために外出や運動を控えるようになり、筋力や体力の低下、体重増加につながることがあります。 |
| 精神的な負担の増大 | 常に痛みに悩まされることで、ストレスや不安感が増し、睡眠の質の低下など、心身の健康に悪影響を及ぼすことがあります。 |
| 症状の悪化と改善の困難さ | 原因が進行することで、より複雑な施術が必要になったり、回復に時間がかかったりする可能性が高まります。 |
腰痛で歩けないという症状は、身体からの重要なサインです。このサインを見過ごさず、適切な対処を行うことが、早期回復と症状の悪化を防ぐために非常に大切になります。
2. 腰痛で歩けない主な原因とは
「腰痛で歩けない」という状態は、単なる筋肉疲労にとどまらない、様々な原因が考えられます。神経の圧迫や骨格の異常、さらには内臓の不調が関係している可能性もあります。ここでは、歩行が困難になるほどの腰痛を引き起こす主な原因について、詳しく解説いたします。
2.1 急性腰痛 ぎっくり腰の場合
ぎっくり腰は、突然腰に激しい痛みが走り、その場で動けなくなってしまう急性腰痛の代表的な症状です。重いものを持ち上げようとした時、不意に体をひねった時、あるいはくしゃみをしただけでも起こることがあります。腰の筋肉、筋膜、関節、靭帯などに急性の炎症や損傷が起こることで発症します。
ぎっくり腰の症状としては、電気が走るような激しい痛みが特徴で、身動きが取れなくなるほどです。体勢を変えることや、立ち上がって歩くことが非常に困難になります。痛みによって足に力が入らない、あるいは痛みをかばおうとすることで不自然な姿勢になり、歩行が困難になるのです。
2.2 坐骨神経痛が関わる場合
坐骨神経痛とは、腰からお尻、太ももの裏、ふくらはぎ、足先にかけて走る「坐骨神経」が何らかの原因で圧迫されたり刺激されたりすることで生じる、痛みやしびれの総称です。坐骨神経痛が関わると、足の感覚異常や筋力低下、激しい痛みによって、正常な歩行が困難になることがあります。
坐骨神経痛を引き起こす代表的な原因として、次の二つが挙げられます。
2.2.1 腰椎椎間板ヘルニアによる腰痛
腰椎椎間板ヘルニアは、腰の骨(腰椎)と骨の間にあるクッション材の役割を果たす「椎間板」が、加齢や不適切な姿勢、重労働、スポーツなどによって飛び出し、近くを通る神経を圧迫することで発症します。
主な症状は、腰の痛みに加えて、お尻から太ももの裏、ふくらはぎ、足先にかけてのしびれや痛みです。特徴として、前かがみになったり、長時間座っていたりすると痛みが増すことが多いです。神経の圧迫が強いと、足の力が入りにくくなり、歩行に支障をきたすことがあります。
2.2.2 腰部脊柱管狭窄症による腰痛
腰部脊柱管狭窄症は、腰の神経が通るトンネル状の「脊柱管」が、加齢による骨や靭帯の変性、あるいは腰椎すべり症などによって狭くなり、神経が圧迫される状態です。
この病気の最大の特徴は「間欠性跛行(かんけつせいはこう)」と呼ばれる症状です。これは、しばらく歩くと腰や足に痛みやしびれが生じて歩けなくなり、少し前かがみになって休むとまた歩けるようになるという症状を繰り返すものです。体を反らす動作で痛みが増し、前かがみになると症状が楽になる傾向があります。神経の圧迫により、足のしびれや脱力感が強くなり、歩行が困難になります。
2.3 腰椎分離症やすべり症による腰痛
腰椎分離症は、腰の骨の一部(椎弓)が疲労骨折を起こし、骨が分離してしまう状態です。特に成長期のアスリートに多く見られます。一方、腰椎すべり症は、腰の骨が前方にずれてしまう状態を指し、分離症が原因で起こる「分離すべり症」と、加齢による変性が原因の「変性すべり症」があります。
これらの疾患では、腰の痛みに加え、お尻や足への放散痛、しびれが生じることがあります。特に体を反らす動作で痛みが増すことが多く、骨の不安定性や神経圧迫によって、歩行時に強い痛みや足の力が入りにくい感覚が生じ、歩けない状態につながることがあります。
2.4 筋肉や筋膜の炎症が原因の腰痛
腰痛の原因として最も一般的なものの一つが、腰を支える筋肉や、筋肉を覆う筋膜の炎症です。長時間の同じ姿勢、運動不足、姿勢の悪さ、過度な運動、冷え、ストレスなどが原因となり、筋肉が硬くなったり、炎症を起こしたりします。
腰部の代表的な筋肉としては、脊柱起立筋、広背筋、腸腰筋、殿筋群などがあり、これらの筋肉のどこかに問題が生じると腰痛につながります。症状としては、鈍い痛み、張った感じ、特定の動作での痛みが特徴です。筋肉の過緊張や炎症が強い場合、股関節や膝の動きが制限され、歩行時に強い痛みが生じて歩けない状態となることがあります。
2.5 見過ごされがちな内臓疾患やその他の病気
腰痛の原因は、必ずしも骨や筋肉だけではありません。時には、内臓の病気が腰痛として現れることもあります。特に、安静にしていても痛みが軽減しない、発熱、吐き気、血尿などの随伴症状がある場合は、内臓疾患の可能性を考慮する必要があります。
腰痛を引き起こす可能性のある内臓疾患やその他の病気には、以下のようなものがあります。
| 関連する内臓・部位 | 考えられる疾患 | 腰痛以外の主な症状 |
|---|---|---|
| 腎臓・尿路 | 腎臓結石、尿路結石、腎盂腎炎 | わき腹から背中にかけての激痛、血尿、発熱、吐き気 |
| 婦人科系 | 子宮内膜症、子宮筋腫、卵巣のう腫 | 生理痛の悪化、不正出血、下腹部痛 |
| 消化器系 | 膵炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍 | 上腹部痛、吐き気、食欲不振 |
| 血管系 | 大動脈瘤、閉塞性動脈硬化症 | 腹部や背中の拍動性の痛み、足のしびれ、冷感 |
| その他 | 感染症(化膿性脊椎炎など)、腫瘍(骨腫瘍、転移性腫瘍など)、心因性腰痛 | 発熱、体重減少、全身倦怠感、精神的な不調 |
これらの病気による腰痛は、通常の筋肉や骨格の問題とは異なるアプローチが必要となります。通常の腰痛とは異なる症状や、原因不明の腰痛が続く場合は、専門家への相談が不可欠です。
3. 自分でできる対処法と注意点
腰痛で歩けないほどの強い痛みを感じている場合、まずはご自身でできる対処法を知り、症状の悪化を防ぐことが重要です。しかし、誤った対処はかえって状態を悪くすることもありますので、注意点をしっかり把握してください。
3.1 まずは安静にする
腰痛で歩けないほどの強い痛みがある場合、まず最も大切なのは無理をせず安静にすることです。無理に動かすことで、炎症が拡大したり、損傷がさらに悪化したりする可能性があります。
楽な姿勢で横になり、腰への負担を最小限に抑えましょう。具体的には、仰向けで膝を立てたり、横向きで膝を軽く曲げたりする姿勢がおすすめです。数日から数週間程度、痛みの程度に合わせて安静期間を設けることが重要です。
ただし、完全に動かない状態が長く続くと、かえって回復を遅らせることもあります。痛みが少し落ち着いてきたら、無理のない範囲で少しずつ日常生活に戻していくことが大切です。無理のない範囲での軽い動きは、血行促進にもつながります。
3.2 温めるべきか冷やすべきか
腰痛の際に「温めるべきか、冷やすべきか」は、その腰痛が急性期か慢性期かによって判断が異なります。ご自身の腰痛がどちらの状態かを見極めて、適切な対処を選んでください。
| 状態 | 特徴 | 推奨される対処法 | 具体的な方法 |
|---|---|---|---|
| 急性期の腰痛 | 急に発症した痛み、強い痛み、患部に熱感や腫れがある場合(ぎっくり腰など)。 炎症が起きている可能性が高い状態です。 | 冷やす | 氷嚢や冷却パックなどをタオルで包み、15〜20分程度患部に当てます。冷やしすぎないよう注意し、感覚が麻痺する前に外してください。これを1日に数回繰り返します。 |
| 慢性期の腰痛 | 鈍い痛み、重だるさ、長期間続く痛み、患部に熱感がない場合。 血行不良や筋肉の緊張が主な原因と考えられます。 | 温める | 温湿布、蒸しタオル、カイロ、入浴などで腰部を温めます。血行が促進され、筋肉の緊張が和らぎ、痛みの緩和が期待できます。ただし、熱すぎるお湯やカイロの長時間使用による低温やけどには注意が必要です。 |
どちらの対処法を選ぶべきか判断に迷う場合や、症状が改善しない場合は、専門家にご相談ください。
3.3 絶対にやってはいけないこと
腰痛で歩けないほどの場合、症状を悪化させないためにも避けるべき行動がいくつかあります。これらの行動は、かえって回復を遅らせたり、新たな問題を引き起こしたりする可能性があります。
痛みを我慢して無理に動くこと
痛みがあるのに無理をして仕事や家事を続けたり、スポーツを行ったりすると、炎症が拡大したり、損傷が悪化したりする可能性があります。まずは安静を優先し、痛みが強い間は無理な活動を避けてください。自己判断での無理なストレッチやマッサージ
特に急性期の腰痛や、原因がはっきりしない状態で無理なストレッチやマッサージを行うと、かえって筋肉や神経を傷つけ、症状を悪化させる危険性があります。専門家の指示なしに自己流で対処するのは避けましょう。重いものを持つことや急な動作
腰に大きな負担がかかる重いものを持ち上げたり、急に体をひねったり、前かがみになったりする動作は、腰痛を悪化させる大きな要因となります。日常生活での動作はゆっくりと慎重に行い、腰に負担をかけないように意識してください。長時間同じ姿勢を続けること
安静は重要ですが、完全に動かない状態が長時間続くと、血行が悪くなり筋肉が硬直することもあります。痛みが落ち着いてきたら、適度に体位を変えたり、無理のない範囲で短い時間立ち上がったりするなど、少しずつ体を動かすことを意識してください。
これらの注意点を守り、適切な対処を行うことが、腰痛からの回復を早めるために非常に重要です。自己判断で無理をせず、専門家の助けを求めることも検討してください。
4. 整骨院で腰痛の根本改善を目指す
腰痛で歩けないほどの辛い症状は、日常生活に大きな支障をきたします。このような状況で、根本的な改善を目指すためには、専門家による適切なアプローチが不可欠です。整骨院では、単に痛みを和らげるだけでなく、その原因を特定し、身体全体のバランスを整えることで、腰痛からの解放と再発防止を目指します。
4.1 整骨院で腰痛の原因をどう見極めるのか
腰痛で歩けないという深刻な状態の場合、その原因は一つではありません。整骨院では、まず丁寧な問診を通じて、いつから、どのような状況で痛みが生じ、どのように悪化していったのかを詳しくお伺いします。痛みの種類や場所、歩行時の状態など、具体的な症状を把握することが重要です。
次に、視診や触診、そして動作分析を行います。視診では、姿勢の歪みや身体のバランス、筋肉の張り具合などを確認します。触診では、腰部や股関節周辺の筋肉や関節の状態を実際に触れて確認し、痛みの原因となっている箇所や炎症の有無を探ります。また、歩行や特定の動作を再現していただくことで、どの動きで痛みが生じるのか、関節の可動域はどうかなどを詳しく評価します。
これらの検査を通じて、前章で解説したような急性腰痛(ぎっくり腰)、坐骨神経痛(腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症が関わる場合)、腰椎分離症やすべり症、あるいは筋肉や筋膜の炎症など、多岐にわたる腰痛の原因の中から、お客様の症状に最も適した原因を特定していきます。原因を正確に見極めることが、根本改善への第一歩となります。
4.2 腰痛で歩けない症状への整骨院での施術
腰痛で歩けないほどの症状がある場合、まずは炎症や痛みを鎮めるための施術から慎重に進めていきます。整骨院では、お客様の身体の状態や痛みの程度に合わせて、以下のような施術を組み合わせながら、最適なアプローチを提供します。
| 施術の種類 | 期待できる効果 |
|---|---|
| 手技療法(マッサージ、ストレッチなど) | 硬くなった筋肉をほぐし、血行を促進することで、痛みの緩和と可動域の改善を目指します。深層の筋肉にアプローチし、神経の圧迫を軽減することもあります。 |
| 物理療法(電気療法、温熱療法など) | 電気刺激により痛みを和らげたり、深部を温めることで血行を改善し、筋肉の緊張を緩和します。炎症の鎮静にも効果が期待できます。 |
| 運動療法(リハビリテーション) | 痛みが落ち着いてきた段階で、身体のバランスを整えるための運動や、体幹を強化するエクササイズを指導します。正しい身体の使い方を習得し、再発を防ぐ土台を作ります。 |
これらの施術は、単に目の前の痛みを抑えるだけでなく、腰痛の根本的な原因に働きかけ、身体が本来持っている回復力を高めることを目的としています。特に歩けないほどの痛みがある場合は、無理なく段階的に施術を進め、お客様の身体への負担を最小限に抑えながら改善を目指します。
4.3 骨盤矯正や姿勢改善で根本的な腰痛を解決
腰痛、特に歩けないほどの重い症状の背景には、骨盤の歪みや不良姿勢が深く関わっていることが非常に多くあります。骨盤は身体の土台であり、ここに歪みが生じると、その上に位置する背骨にも影響が及び、腰部に過度な負担がかかる原因となります。
整骨院では、お客様の身体の歪みを詳細に分析し、骨盤矯正を通じて骨盤を正しい位置に導きます。骨盤が安定することで、腰部への負担が軽減され、筋肉の緊張が和らぎ、神経の圧迫も緩和されることが期待できます。これにより、痛みが改善されるだけでなく、身体全体のバランスが整い、自然治癒力も高まります。
さらに、姿勢改善も腰痛の根本解決には欠かせない要素です。日頃の座り方、立ち方、歩き方といった習慣が、知らず知らずのうちに腰に負担をかけている場合があります。整骨院では、お客様一人ひとりの生活習慣や身体の癖を考慮し、正しい姿勢を保つためのアドバイスや、自宅でできる簡単なエクササイズを指導します。
骨盤矯正と姿勢改善を組み合わせることで、腰痛の根本的な原因を取り除き、再発しにくい身体へと導くことができます。一時的な痛みの緩和だけでなく、長期的な健康維持を目指す上で、これらのアプローチは非常に重要です。
5. 腰痛の再発を防ぐための生活習慣
一度改善した腰痛も、日々の生活習慣が原因で再発してしまうことがあります。特に歩けないほどのつらい腰痛を経験された方は、日常生活における体の使い方や姿勢を見直すことが、再発防止のために非常に重要です。
5.1 日常生活での姿勢の改善
私たちは無意識のうちに、腰に負担をかける姿勢をとっていることがあります。立つ、座る、寝る、物を持ち上げるなど、それぞれの場面で正しい姿勢を意識することが、腰痛の予防につながります。
5.1.1 立つ姿勢のポイント
立っている時、重心が偏っていたり、猫背や反り腰になっていたりすると、腰への負担が増大します。耳、肩、股関節、くるぶしが一直線になるようなイメージで、背筋を伸ばして立つことを心がけましょう。
| 良い立ち姿勢 | 悪い立ち姿勢 |
|---|---|
| 重心が足の裏全体に均等にかかっている | かかとやつま先に重心が偏っている |
| 骨盤がまっすぐ立っている | 骨盤が前傾(反り腰)または後傾(猫背)している |
| お腹を軽く引き締め、背筋が伸びている | お腹が突き出ていたり、背中が丸まっていたりする |
5.1.2 座る姿勢のポイント
デスクワークや長時間の移動などで座っている時間が長い方も多いでしょう。座り方一つで腰への負担は大きく変わります。椅子に深く腰掛け、骨盤を立てるように意識し、足の裏全体を床につけるようにしましょう。
| 良い座り姿勢 | 悪い座り姿勢 |
|---|---|
| 椅子に深く腰掛け、背もたれを活用する | 浅く腰掛け、背中が丸まっている |
| 足の裏全体が床につき、膝が約90度に曲がっている | 足が床につかない、または組んでいる |
| 骨盤がまっすぐ立ち、背筋が伸びている | 骨盤が後傾し、仙骨座りになっている |
| PC画面は目線と同じ高さ、スマホは顔の正面で操作する | PC画面を見下ろしたり、スマホを覗き込むように操作したりする |
5.1.3 寝る姿勢と寝具の選び方
睡眠中の姿勢も腰痛に影響を与えます。仰向けで寝る場合は、膝の下にクッションを入れて軽く膝を曲げると、腰の反りを軽減できます。横向きで寝る場合は、膝を軽く曲げ、抱き枕などを挟むと、骨盤のねじれを防ぐことができます。
また、マットレスや枕も重要です。体圧を分散し、体のS字カーブを自然に保てる硬さのマットレスを選び、首のカーブに合った高さの枕を使用しましょう。
5.1.4 物を持ち上げる動作の注意点
重い物を持ち上げる際に、腰から曲げてしまうと大きな負担がかかります。膝を曲げてしゃがみ込み、物と体を近づけて持ち上げるようにしましょう。重い物を運ぶ際は、できるだけ体の中心に近づけて持ち、片側に負担が偏らないように注意してください。
5.2 自宅でできる簡単なストレッチ
腰痛の再発を防ぐためには、日頃から筋肉の柔軟性を保ち、血行を促進することが大切です。ここでは、自宅で手軽にできる簡単なストレッチをご紹介します。痛みを感じる場合は無理せず中止し、呼吸を止めずにゆっくりと行いましょう。
5.2.1 股関節周りのストレッチ
股関節周りの筋肉が硬くなると、骨盤の動きが悪くなり、腰に負担がかかりやすくなります。特にデスクワークなどで座っている時間が長い方は、積極的に股関節を動かすストレッチを取り入れましょう。
| ストレッチの種類 | 目的 | ポイント |
|---|---|---|
| 腸腰筋ストレッチ | 骨盤の安定、腰の反り軽減 | 片膝立ちになり、前方の足に重心をゆっくり移動。後ろ足の股関節前側が伸びるのを感じる。 |
| お尻の筋肉(梨状筋など)ストレッチ | 坐骨神経への負担軽減、股関節の柔軟性向上 | 仰向けで寝て、片足をもう一方の膝に乗せ、下の足の太ももを両手で抱え胸に引き寄せる。 |
5.2.2 太もも裏(ハムストリングス)のストレッチ
太ももの裏側の筋肉が硬いと、骨盤が後傾しやすくなり、腰への負担が増加します。柔軟性を高めることで、腰の負担を軽減し、正しい姿勢を保ちやすくなります。
| ストレッチの種類 | 目的 | ポイント |
|---|---|---|
| タオルを使ったハムストリングスストレッチ | 太もも裏の柔軟性向上 | 仰向けで寝て、片足のつま先にタオルをかけ、膝を伸ばしたままゆっくりと足を天井方向に引き上げる。 |
5.2.3 背中・体幹のストレッチ
体幹の筋肉は、体の安定性を保つ上で非常に重要です。背中や体幹の筋肉をほぐし、強化することで、腰への負担を減らし、動きやすい体を作ることができます。
| ストレッチの種類 | 目的 | ポイント |
|---|---|---|
| キャットアンドカウ | 背骨の柔軟性向上、体幹の活性化 | 四つん這いになり、息を吐きながら背中を丸め、息を吸いながら背中を反らす。 |
| 体幹のひねりストレッチ | 腰周りの柔軟性向上、体幹のねじれ改善 | 仰向けで寝て膝を立て、両膝を揃えたままゆっくりと左右に倒す。顔は膝と反対方向へ。 |
これらのストレッチは、毎日少しずつでも継続することが大切です。無理のない範囲で、ご自身の体と相談しながら行い、腰痛の再発を防ぎましょう。
6. まとめ
腰痛で歩けないという症状は、日常生活に大きな支障をきたし、精神的にも辛いものです。その原因は、ぎっくり腰のような急性的なものから、坐骨神経痛を伴う腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症、さらには腰椎分離症やすべり症、筋肉や筋膜の炎症、稀には内臓疾患など、多岐にわたります。
ご自身でできる対処法として、まずは安静にすることが大切ですが、温めるべきか冷やすべきかは症状によって異なり、また絶対にやってはいけない動作もありますので注意が必要です。これらの自己判断が難しい場合や、症状が改善しない場合は、専門家への相談が不可欠です。
整骨院では、徒手検査や問診を通じて、お客様一人ひとりの腰痛の原因を詳しく見極めます。そして、骨盤の歪みや姿勢の悪さなど、根本的な原因に対して、手技による施術や骨盤矯正、姿勢改善指導などを行い、つらい症状の改善を目指します。単に痛みを取るだけでなく、再発しにくい身体づくりをサポートすることが重要です。
腰痛の根本改善と再発防止のためには、整骨院での専門的な施術に加え、日常生活での正しい姿勢の意識や、ご自宅でできる簡単なストレッチを継続することも非常に大切です。これらを組み合わせることで、腰痛で歩けないという状況から解放され、快適な生活を取り戻すことができるでしょう。
もし、腰痛で歩けないとお悩みでしたら、一人で抱え込まずに、ぜひ一度当院へご相談ください。お客様の症状に合わせた最適な改善策を一緒に見つけていきましょう。




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